index< 日誌 < at自己意識< 19-54「自己意識U-強制」p4- |
しかしそれは同時に、この排除された人々、規格外の者、序列と上下の関係からはずされた者たちを、際限なく辱(はずか)め陥(おとしい)れるものなのである。 それを、このようにしか成り得ないようにしている、ということなのである。そうしておいて、助けるなどと言って近づいてくるのである。これは全くの際限なく人をバカにした偽善なのである。 しかしまた、そうやって始めて、この上下の関係というのが成り立つのである。そして、これを無意識の暗黙の了解事項、共通認識として、自分たちの自意識が成り立っている、ということなのである。 だからまた、それは変えようのないものなのであって、それが当然の、あまりにも当たり前のフツーのこととして、だれもそれに疑惑を抱(いだ)いたり、感じたり、気づくといったことがないのである。気づくことが無いように出来ている、ということなのである。 |