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人間にとって環境の変化は、生理や生活のスタイルを変化させ、肉体内部の情緒や気質の変化を余儀なくさせる。たとえば、海洋民族や内陸の遊牧民、それにたとえば同じ農耕民であっても、麦と稲作とイモの生産システムでは、やはり気質や気性、そして社会のシステムに、それぞれ特有の違いと共通性が見られるのである。またそれを可能にする環境の条件といったものもそうである。いわゆる、カテゴリー化できるということである。 農耕、あるいは遊牧、商工業と言っても、その生産の型式には、それ固有の規則や作法、基準や模範とするモデルがあって、すなわち「規範」があって、またその交換や分配、消費の仕方においても同じことが言えるのである。 |