index< 日誌 < z自意識< 19-59「相性」p5- |
それは、このような社会から見ると、社会に存在してはならない異物でしかないのである。そしてまた、このような考えが、自分がみんなと同じであるという意識であって、そこで生きる者にとっての存在理由でもあり、何よりも大切な自己の自意識となっているのである。 またそれが、自分が何よりも「信じるもの」となっているのである。自己の存在理由であり、自己認識となっているのである。だからまた、それを守るということが自分と自分たちにとっての正義なのである。そして自分にとって見れば、それ以外に自分を確かめるものが何もないのである。 従ってまた、だからこそ、「違う者」を許すことができないのである。妥協することも、見過ごすこともできないのである。それは、このような自己の存在を脅かすものなのである。 だから、どうしてもカンベン出来ないのである。それは法律とか人権以前の生理的なものであて、自分たちが「信じるもの」の違いとして受け止められている。これは理性や考え方の違いというよりも、なにかそれ以前の「宗教」の違いとでもいった、理解不可能な生理的な違和感や嫌悪感、不快感として感じられている。 |