index< 日誌 < z自意識< 19-59「相性」p5- |
それは、その社会の外の人間なのである。それは、自分たちが生きてきた歴史と、そしていまいる自分の居場所を否定する者なのである。それはまた、「自分たち」という祖先から受け継がれてきた、自分の生き方や道徳律をないがしろにするものなのである。それは自分たちの、そうした存在そのものを否定するものなのである。 だからまた、どうしても許すことが出来ないのである。理由などどうでもよいのである。要は、辱めて陥れ、そうして自分たちの中から排除もしくは隔離しなければならない人間なのである。 それは、自分たちが安心して暮らして行くためのは、どうしても必要なことなのである。そうやってこの社会の秩序と平和が保たれるのである。だから、どうしても破壊しておかなければならない、そうした存在なのである。 |