| index＜ 日誌 ＜ z自意識＜ 19-61「新、相性」p5- |
| つまり、現実の世界というのは、「逆説」なのであり、またそれは、見える現実の世界とは正反対の世界なのである。そうした、自分の何もかもが否定された世界にしか本来の自分は現れて来ないのである。 それは自意識が生まれ出る場面であり、場所なのである。本当の自分は、自分の何もかもが否定された世界にしか見えてこないのである。人間は、そういう場面でしか正直にならないのである。 さげすみと袋叩きの中でしか、ホントの意味での自発性は生まれてこない。それは誰かに促されてするのではない。自分自身がやむを得ず、仕方なく、それ以外に生きて行く方法がないから、そうするのである。イヤイヤしぶしぶ実に致し方なく、そうするのである。ただそうするしかないから、そうしているだけなのである。 こうした、逆境の中でしかホントの自分というのは、現れてこないのではないだろうか。それは自分が、自分だけが、他人の求めではなく、自分自身の求めに従って生きているのである。自分で自分を生きているのである。 |