index< 日誌 < s設定< 19-100「続、バランス」p2- |
相互依存の関係は、自己の内的な要求とその必然性に基づくものであり、それは自己の生存が成り立つところ、すなわち、文化と自然環境によって規定されている。自己の生存とは、生態系内における自己の立場であり、役割と機能のことであり、そしてそれ以前に、自己の肉体的生存の維持継続である。 だからまた、それは、自分が生きている現実の世界、すなわち、文化と自然環境に依存し、また、規定されてもいる。そしてこれが、現実の世界なのであって、見える世界でもあり、あるいはまた、直接には見えることのない精神的な世界、すなわち、歴史的・時間的世界をも意味している。 言い換えると、これが「種」の自律性であり、必然性であり、そしてまた、その可能性としての時間的・歴史的方向性を示しているのである。言い換えると、自然淘汰と生存の闘争がそれである。 |