index< 日誌 < c信じるもの19-65「異議申立て」


5、信じるもの。


それは例えば、農耕民にとっての水や太陽であり、あるいは親と子の関係がそうである。現代風に言えば、下請けと元請けのケイレツ関係がそうであり、そしてまた、世の中全体がそうなのである。

要するに、何が言いたいのかというと、こうした現実を「信じる」ということが出来なくなると、人間社会というのが破壊されてしまう、ということなのである。法律も、約束も、習俗も、習わしも、人間社会そのものが成り立たなくなる、ということなのである。

だから「信じなければならない」のである。たとえそれがウソでも、まやかしでも、あるいは誤解や悪意であろうとも、そんなことには関係なく、どうあってもそれだけは、何としても絶対的に「信じなければならない」ものなのである。

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