index< 日誌 < as同一性19-66「感覚の中」


1、何をしている?


自分がいま何をしようとしていて、はたしてどこへ向かっているのか? こうしたことはもともと自意識の問題であって、自分自身のなかにある、無意識の世界での出来事である。

自分が何をしているのか、そんなことはだれも考えもしなければ、意識もしないし、その場その時をなり行きにまかせて、自分にできることをしているだけである。自分ができないこと、必要のないもの、どうにもなないことを人間は、考えたり意識したりしないのである。

では、もう一度。自分はいま何をしていて、これから先で何をしようとしているのか? それは自分にとって出来ること、自分がしなければならないこと、自分にとって必要なことをしようとしている。

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