index< 日誌 < as同一性< 19-66「感覚の中」 |
それは、自分が求めるもの、願うもの、信じるもののことである。それは言い換えると、自分の存在の必然性であり、自分自身の本質として始めからあったもの、あるいは、この世に生まれる前から自分自身のなかにあった、生存のリズム、ないし自律性とでもいったものである。 そうしたもの。自分自身の、自分にしかない必然性や自律性といったものが自分を生かし、動かし、そしてそうしたことが、自分を現実の存在にしているのである。そしてまた、そうしたことが自分自身の自意識の根源にあって、自分を自分らしく、また、自分が自分であることの証明ともなっている。 それは、自己の内的同一性であり、自分で自分の心の中をのぞき込んで、自分を確かめようとしているのである。例えるならば、カガミ(鏡)の中の自分を通して、現実の自分を探し出そうとしているのである。 |