index< 日誌 < c信じるもの< 19-70「続、条件」p7


1、中世封建制。


例えるならば、それはちょうど、中世の封建制に生きる人々にとって、人権やプライバシーが意識されず、理解も出来ないものであったのと同じなのである。そのような条件の下においては、それ以外の生き方というのが「なかった」、ということなのである。

人間は現実を生きているのであって、出来ないこと、あり得ないこと、どうにもならないことを求めたり、望んだりしないのである。また、それを求めたり出来ないように、出来ているということなのである。

それが自分にとって、選択の余地のないもの、それしかないもの、そうやって生きて行くしかないものである以上、だれもそれに疑問を抱いたり、意識したりすることがないのである。

それがいったい何のことなのか、自分でも知りようがないのである。。むしろ、それを意識することが出来ない、そうした世界を生きているのである。つまり、これが人間が生きている現実なのであって、条件であり環境なのである。

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