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2、運命。


要するに、これが自分ではどうにもならない、運命とでもいったもので、そうである以上、それに悩んだり迷ったりしないのである。悩みがない以上、苦しみもなく、そしてまた、これがごくフツーの、誰もがそうであるような、ごく当たり前の当然の生き方なのであって、それに悩んだり疑問を抱くようなことがないのである。

人間は習慣化された常識の世界を生きているのであって、また、それが自分にとってどうにもならないものである以上、それを何とかしようとは思わないのである。また、何とかできるものでもないのである。

だからまた、そうした自分について悩んだり悔んだりもしないのである。それは運命のようなもので、自分にして見れば、始めからどうにもならないことなのである。変えようのない、望みのないことに悩んだりしないのである。

戻る。                  続く。

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