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4、同一性。


「みんな」であること。つまり、「自分たち」であること。これこそが、なによりも大事なことなのである。そうやって、自分を確かめ、そしてまた、自分の居場所と立場というのを、作りだしているのである。

すなわち、上に対しての上下関係に基づく序列と秩序、そして周りに対しての「みんな同じ」という公平で平等な社会を求めているのである。

もちろん、これはウソである。要するに、上下の関係の中で自分の居場所を確保して、そしてこの上下の関係であるがゆえに、下の者をどうしても作り出さねばならない、そうした立場に自分がいるということなのである。

自意識、自己認識、自己の内的同一性といったものが、自分自身の中に求められず、他人にそれを求めている。何かしらの権威にすがって生きている。すなわち、これが儒教なのである。また、そうした意味では、ナチスドイツや毛沢東、それに現在の中国共産党がそうなのである。

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