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人間は、自分たちが信じるもの、指向するところに従って生きている。だから、それに反したり逸脱するような生き方を好まないし、出来ないのである。それは19世紀、ヨーロッパ列強に遭遇した東アジア社会がそうであった。そしていまも、心の奥底のどこかに、多少なりとも確かにあるものなのである。 それは、自分たちが信じるもの、何よりも大切にしているものを踏みにじり、貶(おと)めて、辱めるものとして、自分たちを否定するものとして受け止められたのである。自分たちの親兄弟、祖先、郷土、そうした自分たちの文化や歴史を否定するものとして感じらられたのである。 自分たちの、祖先の魂(たましい)を辱めるものとして受け止められたのである。だから、どうしても許せないのである。法律や約束や常識以前の、このような異質な人間そのものの存在がどうしてもカンベン出来ないのである。 |