index< 日誌 < c信じるもの< 19-77「自分たちX」p13- |
自分の中に、自分で自分を意識し理解し自覚するものがない以上、あるいはまた、自分自身の考えというのがない以上、それは自分以外の他人に求められる。求めざるを得ないし、また、それ以外に自分を確かめる方法がないのである。 自分というのが、他人をマネて似せることによってしか、自分を表現できないのである。そしてそうした自分をなにか勘違いしているのである。それが自分のことで、自分の意思によって為されたと勘違いしているのである。 他人からそそのかされて、マネることだけが取り柄になっていて、そうした自分があまりに当たり前すぎて、疑惑を抱かなくなっているのである。自分の考えや判断といったものを常に他人に求める、そうした自分をホントの自分であると思い込んでいるのである。 しかし、この他人に求められる自分の意思や考えといったものは、自分の中に、自分自身の確かな考えがない以上、それは強制でもあって、なにかしらの強制力でもって自分に納得させなければならず、これが権威であって、それはまた権力と結び付かざるを得ず、これが現実世界での上下の関係なのである。 |
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