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それは自分自身が作り出した、自分自身に対立する外からの権力であって、これが現実世界の中での自分の拠りどころ、自分自身の自意識の源(みなもと)になっているのである。 また、そうである以上、自分よりも「下の者」がどうしても、なにがなんでも必要になるのである。そうでないと自分というのが耐えられないのである。自分が壊れてしまうのである。自分を持ち崩してしまうのである。だから、見下し蔑むことが出来る「下の者」が、どうしても必要になるのである。 そうして始めて、自分がみんなと同じ普通の人間であることができるのである。ピラミッド型の上下の関係だけの世界にあっては、自分が最底辺の底の人間になりたくなければ、そうする以外にないのである。そして最底辺とは、つまり、人間ではないという意味なのである。 |
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