index< 日誌 < c信じるもの< 19-88自分たち15p14-


14、多元性。


それは例えれば、人間のひとりひとりのそれぞれが、顔の造りやカタチが違っていて、そして、その表情もまた千差万別であるのと同じように、そうなのである。そして、そうしたことが人間の歴史と文明に多様性と永続性もたらしているのである。

なぜか? そうしたことが判断と理解に多元性をもたらしているからである。多元性とは基準のことであって、その場その時の状況に応じて、その基準というのが様々に変異するということなのである。そしてそれが出来るというのは、この文明の「多様性」といったものが、それを可能にしているからである。

そしてこれが、その民族や個人の個性であり、自律性そのものなのである。そうしたことが人間の文明と歴史を造りだしているのであって、人間が人間であることの、そしてまた、自分が自分であることの証明になっているのである。交換したり、取り換え不可能な存在にしているのである。そしてこの「証明」とは、これがすなわち「アイデンティティー」なのである。

戻る。                  履歴へ

index < 日誌 index< 日誌 < c信じるもの19-88自分たち15p14-

l