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これは、主義主張の違いというよりも、それ以前の人間性の問題、自分自身の良心の問題なのである。事実、共産主義者ほどではないが、アメリカ人もイギリス人もしていたし、あるいは、かつての中国国民党や大日本帝国、あるいは隣の韓国・北朝鮮も、それに劣らず野蛮で残酷なことをしていたのである。だれもがしているし、してきたことなのである。 ただそれが、異なる主義主張の下に、それを身にまとって行動しているというだけで、要するに、人間のだれもがみな同じことをしていたし、そして「する」ということである。 猿(さる)にパンツをはかせて背広を着せると、人間のマネをして人間のように振る舞うけれども、それでもやはり、サルはサルでしかないのである。サルの中身は変わりようがないのである。 要するに、これは主義主張といった思想の問題ではなくて、それ以前の最も基本的な人間性の問題なのである。そして、中身が何もない人間ほど、そうした主義主張を持ち出すのである。それしかなく、自分の中に自分の考えというのが無いのだから、そうするしかなく、それは仕方のないことなのである。 |
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