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1、システム。


生態系のシステムとしての相互依存の関係は、彼らが営むところの個々の必然性に基づいている。そして、これが機能するための前提となるのが、彼らが生きている現実の世界なのである。

それは、彼らが生存するための個々の必要と共に、様々な種同士の相互間の、そして生態系全体のバランスの上に成り立っている。そしてこのバランスが、様々な種の現れ方を定めているのである。制限し、あるいは変異としての新たな種を生み出し、そしてまた、それを求めているのである。

これが歴史として、時間と空間の中で継続してゆくのである。そしてこの継続するというのが、現実にすでに在るものとして私たちに認められ、それが現実として意識されているのである。

この現実にあるものというのは、それ自体が、現実の中で消えることなく継続してきたもののことである。そしてこの継続しているということ自体が、何かしらの理由と意味を持ち続けていて、まただからこそ継続しているのであって、それが消えることなく続いているのである。

そしてこのような世界を、私たちは現実と言っているのである。現実という世界に何か意味があるというのは、このようなそれが継続しているという事実なのである。

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続く。

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