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存在とは現実なのであって、それは現実という物的・歴史的空間を通して現れる。そしてこの物体とは、自分とは別のものであって、そうやって自分と他者が区別されて、自分が意識される。 自分が意識されるから、自分とは別の者としての自分が意識される。それを透して自分と他者との関係性が、別の視点から見えてくる。意識もされ、認識され、自覚されてくるのである。現実というのが、自分とは別の世界だというのが知られてくるのである。 自分というのが、現実とは違うものとして意識される以上、自分は自分を求め、確かめざるを得ず、そしてまた、そうしてこそ自分が自分であり続けるのである。そしてまた、そうしたことが、自分自身の存在の必然性や自律性となっているのである。 |
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