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3、オリジナル。


しかしまた、これが現実というものであって、つまり、規制され、方向づけられ、条件づけられた、そうした限定された囲いの中の世界なのである。そして、このような具体的な制約こそが、生きた現実の世界なのである。現実とは、このような自分ではどうにもならない、そうした物的で客観的な世界なのである。

そしてこれが生きている人間の地平なのであって、人間の歴史と生存の空間なのであって、そこから、規制され方向づけられて来たのが人間なのである。人間が文化と歴史的空間によって規定された存在だということである。

遺伝がそうであるし、そしてまた、自分が生まれ出たところの環境といったものがそうなのである。それは、自分が生まれる前から、すでに与えられ条件づけられている世界なのである。そしてまた、それが現実である以上、それによって自分が規定され方向づけられているのである。

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続く。

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