バランス４、傾向。

４、傾向。

そしてこれが、自分自身の傾向や気質の特徴となっているのである。そうならざるを得ないのである。それが自分の存在を支える、現実の物的身体を作りだしているからである。

それは、まるで本人が、もともとそのような傾向を持つものとして生まれてきたかのように見える、ということである。人間は、この世に生まれる以前から、すでにそうした意味で、あらかじめ与えられていて、定められ、規定されているのである。そのようにしか成れないという意味でそうなのである。

そしてまた、そうしたことが、本人をしてオリジナルな個性を持つ「種」として、現実の世界に現れ出てきているのである。そのように自分を作り出すと共に、そうした自分というのを導いているのである。このようにしてこそ、自分というのが現実の世界で生きて行けるのである。

戻る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く。

index　＜　日誌　index＜　日誌　＜ s設定＜ 19-99 「バランス」p6-