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人間は歴史的にも、空間的にも、このような限定されたシステムのバランスの中で生きている。あるいは、生かされている。そして、そこから離れて生きて行けないという意味でそうなのである。 未知の言い知れぬ、得体の知れない、それでいて自分を脅かし恐れさせ、あるいは、ときめかせたりするのは、実は、このような自分が生きている現実の、言い知れぬバランスの必然性がもたらしたものなのである。 それは、理屈や論理ではうまく説明ができないものなのであるが、自分自身のなかにある、本能的で直感的な無意識の感覚の世界なのである。意識ではなくて、肉体だけが覚えている感覚の感じ方の世界なのである。自分自身のなかにある、自律した情緒のリズムの世界なのである。 |
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