index< 日誌 < s設定< 20-01「傾向1」p12- |
自分にとって未知の異文化といったものが、いままで知られることのなかった自分の中の、未知の可能性として気づかされ、それが感じられるし、意識もされてくるのである。 自分というのが、自分の境界を越えて、そとから自分を見ている。それまでとは異なる異質な自分というのを見ているのである。そうしたことが自分のなかで感じられても来るし、迫ってきて、自分を脅(おびや)かし、自分をそれまでとは異質な世界へと追い立てて行くのである。 そうするしかないように自分を拘束し、支配し、そして誘われ、導かれてゆくのである。それがまるで、あらかじめ定められた自分の本能や宿命のように思われてきて、そうして感じられてもくるのである。自分には、それしかないようにである。 |