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人間がなぜ生存しているのか、生存しなければならないのか、などというのは分からないことである。それ自体に意味が無いのかも知れない。あるいは、そうした問いかけ自体がピントはずれと言ったものもので、答えようのないものを、問いかけているのかも知れない。 しかし、人間が生きて行くためには 、物的・社会的に必要とされるものが常に人間に付きまとう。ものが必要であるとともに、社会的なキズナやアイデンティティーといったものが、どうしても必要なのである。自分が誰なのかという自意識が、どうしても必要なのである。 このような、人間が生きて行く上での必要とするものは、だれにとっても普遍的で共通の関心事であり、要求であり、必要であり、条件であり、前提であり、制約であり続けたものなのである。物質的条件であったとともに、精神的な条件でもあり続けたのである。 |