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1、方向。


人間がその暮らしに用いる様々な道具、衣服や住居、あるいは身の周りの様々な用具類等々・・・。あるいは設備、あるいは利用するもの。家畜や田畑、土地、あるいは水や石油、石材や木材といったもの。そうした、人間と自然との間の係わり方といったもの。

そうしたことのすべては、人間の定形化された生活のサイクルによって、あらかじめ秩序づけられ、整えられ、意図的、あるいは無意識にではあっても、ある指向された方向性に従っている。あるいは「傾向」といったものに秩序づけられている。

人間というのが現実の存在であり、そのすがたカタチといったものが、その仕組みや機能・役割によって規定されてしまう以上、そうならざるを得ないのである。定められ、制限され、条件付けられた「方向性」というのを持たざるを得ないのである。それ以外の「方向」というのが不得手にならざるを得ないのである。

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  続く。

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