index< 日誌 < s設定 < 20-16「指向性」p16- |
そしてまた、このような人間が生きている現実といったものが、どこかですべてが繋がり合っていて、全体としてのカテゴリーのなかで、一つの方向性と目的みたいなものを持つものとして、人間に理解されてくるのである。また、それなしには理解することなど不可能なのである。理解するということ自体が、何かしらの関係性を意味しているのである。 何かを理解するということ自体が、それ自体で、自分の中ですでに知られている何かと結びつけて見ているのである。それなしには何も理解できないし、それどころかそれ以前に、それを意識することも感じることもないのである。感じることができないのである。 そしてこの感じるということ自体が、これが自分にとっての意味や理由といったもので、何かしらの自分にとっての関係性や原因といったものを示しているのである。そしてまた、これが自分自身が持つ方向性や傾向といったものなのである。自律した自己の必然性といったものなのである。 |