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人間は自分以外の者になれない。自分は自分であり続けるのである。自分は自分である以上、自分であり続けるしかないのである。しかし、自分というのが変化する、というのはあり得る。まるで、元の自分が分からなくなるくらいに変わることが、たびたびある。 たとえば現在の日本と、80年前の戦前戦中の日本を比べると、確かに似ても似つかない異人種・異民族のように感じられてくる。深い違和感と越えがたい断絶みたいなものが感じられる。 もしかすると、民族としての日本人というよりも、それ以前の「民族」という概念自体が、今の日本から消えて行っているのかも知れない。グローバル化、あるいは時代という現実のなかで、自分という概念から民族という要素が消えて行くのかも知れない。 |