index< 日誌 < s設定 < 20-19「続、ネアンデルタール人。」p9-


9、標的。


だからまた、決して深くかかわってはならないのである。真理・真実というのは、その時代を生きる人々にとっては、非常に都合の悪いことなのである。だからまた、その意味で、知っても気づいてもならず、そして何よりも、それを表明してはならないのである。

それは社会全体に対する挑戦と反抗と見なされ、集中的な迫害と排除の標的にされるのである。だから、黙り続けなければならないのである。だれだって、プライドというのがあって、それを傷つけられたり辱められたくないのである。

だからまた、黙り続けなければならないのである。見えず聞こえず話さないようにしなければならないのである。

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