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たとえば、原始人が火を使い、石器を使い、農耕を始め、やがて鉄を使い、そして文明へと発展していったように。それら異なる文明は、なんら地域的な交流がないところで、しかも個々バラバラに始まっている。にもかかわらず、その目的や方向において、似たような同じ経路をたどっているのである。 また、農耕をとって見ても、地域的に異なる文明によって、麦やコメ、イモといった違いがあるが、それが糖質(炭水化物)であること、そして腐らず、保存ができるということ、そして分割できるという点において、やはり同一であると言わざるを得ないのである。そうした条件が文明の物的基礎にあった、という点で同一なのである。 もちろん、時間的な空白もあるし、順序が逆さまな場合もあったし、規模の多少や、その重要性の違いもあったが、しかし全体として見ると、やはりほぼ同一の方向と必然性の中で規定され、そして進んできているのである。 |
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