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1、異質。


このようにして自分というのが、それまでとは少し異なる者に変わってしまったように思えてくる。それが意識されるのである。意識されるのは、いまの自分とそれまでの自分とが違うからである。それが自分でも分かるのである。もちろん、たとえ「種」としての本質的なところは変わらないのかも知れないが・・・。

あるいは、そうでないとしても、それ自体が、そうしたことを意識するということ自体が、自分というのが、それまでの種とは別の者、少なくとも自分が属している「種」としての集団、つまり、民族や国家、あるいはその延長としての家族といった集団とは別の、異質な人間だということである。

このような現実を生きている自分と、そしてそれを意識している自分というのが、別の人間だということである。あるいは、それは少なくとも現実の自分が生きている世界というのを、別の世界から見ている人間のことなのである。

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 続く。

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