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それは、あるいは少なくとも、現実の自分が生きて存在している、人間社会というものを、別の世界から見ている人間なのである。そして自分が生きている、そして自分が生きて来た生い立ちや記憶、習慣や常識といったものでは理解できず、また、納得もできない、そうした自分というのを意識しているのである。 自分が自分に対立し、そして自分が自分でなくなっているのである。自分というのが、現実の世界の中で、自分の居場所や立場というのを喪失しているのである。 あり得ず、だれからも理解されることのない、そうした現実の世界にふさわしくない、生きているということ自体が、不可解で不思議な存在なのである。現実の世界に居てもならず、それが許されず、また、あり得ない、そうした存在だということである。 しかしまた、だからこそ現実というのを、外から客観的に見ることができるし、そしてまた事実、そのように見ているのである。しかしまた、だからこそ誰からも、理解されるということがないのである。 それは、この世界に居るはずのない人間だ、ということなのである。もしかすると、居てもらっては困る人間だということなのである。そして、もちろんそれは、現在を生きる「自分たち」の都合からそう思えてくるのである。 |
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