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1、順応。


条件反射だったものが自律した無条件反射となり、あるいは、随意筋肉だったものが無意識の不随筋肉になっていたり、あるいはまた、知覚・運動神経だったものが、いつの間にかそれとは独立した自律神経になっていたりもする。

またそうした意識と無意識の間で、反対方向へ変化していたりもする。あるいはまた、その間で行ったり来たりもしている。環境の変化に伴う「馴れ」といったものがそうである。あるいは、アスリートのように繰り返される訓練といったものが、身体能力といったものを特殊な方向へ極端に慣れさせる場合もある。

これを、数千数万年に及ぶ非常に長い歴史の間隔で見ると、それは確かに当たり前のように起こっている。また、そのようにして変化というのがくり返されてきたのである。そしてこの変化というのが歴史の概念なのである

要は、使わない機能とその神経が身体から忘れられて行って、よく使う神経と機能だけが身体のカタチとして残り続け、研ぎ澄まされ、最適化されてきたのである。そして、そうしたことがカタチとしての身体に残っていて、そして引き継がれてきたのである。

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