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自分が自分でなくなるという、このような耐えられない変化こそが、しかしまた、自分が現実の中で生きているという証明なのであって、それがまた、本来の自分自身のすがたなのである。 それは、歴史的・時間的にしか見えて来ないものであって、実際に非常に見えにくいものではあるが、このような時間の移ろいのなかで、人間は生きている。そうした変化の中を、自分で自分で生きている。このような変化というのが、自分を自分として感じさせているのである。 また、このような変化を透かしてのみ自分というのが見えてくるのである。問い、見つめ、省みているのである。変化がそれを自分に見せているのである。嫌が上にも迫ってきて、襲いかかり、そして自分を拘束し続けるのである。自分で自分を意識し自覚させているのである。 |
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