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1、きっかけ。


しかし、それに気づいたとき、人間は自分自身に耐えられるだろうか? 自分というのが、それまでの自分とは別の異なる異人種になっている。自分が、自分とは別の人間になっている。

もしかすると、それ以前に、人間そのものでなくなっているかも知れないのである。そして、そうした自分に気づいたとき、人間は、自分がいつの間にか、自分自身とは別の人間になっているのである。

はたして、そうした自分に気づいたとき、人間は、自分に耐えられるだろうか? たぶん、耐えられない。かつての日本がそうであった。朝鮮・韓国も、中国もそうであった。そしてまた、ナチスドイツも、ソヴィエト・ロシアもそうではなかっただろうか。

自分が、それまでの自分であることを否定されるのを恐れ、そしてそれを拒絶したのである。自分が自分であるというのを、否定されるのを拒絶したのである。自分が自分で無くなるということに耐えられなかったのである。

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