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10、暗示。


自分たちが生きている現実の世界を透過して、素通りして、それとは異質な世界を見ているのである。現実という自分を拘束する壁を破壊して、その向こう側の未知で不可解な世界を見ているのである。

それがつまり、自分や自分たちという世界の変異の前ぶれ、前兆になっているのである。すなわち、無意識の世界で暗示し、導き、いざない続けているのである。永遠で純粋な、普遍的なものを求め続けているのである。人間というのが、もともとそのようなものとして生まれ出てきているのである。

そうした意味で、自意識は主観的で現実的なのであるが、自己意識はそれ以上に普遍的で観念的なのである。

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