index< 日誌 < c信じるもの< 20-03「傾向3」P10- |
そしてここでも自意識・自己意識の欠落が見られる。個人としての感覚や考えというのが無いのである。のみならず、それを否定し、排除し、破壊しようとするのである。そしてそれを「自分たち」の使命としていて、何よりも守らなければならない自分たちの義務として理解しているのである。 自己意識が欠落した世界にあっては、それ以外に自分を確かめることが出来ず、信じることも出来ないのである。それ以外の生きて行く方法が、自分にはないのである。また、まわりもそのように出来ているのである。 だからまた、それ以外の者になれないし、それ以外の生き方を知らないし、そしてまた、そうやって生きて行くしかないのである。そしてまた、これが自分たちにとっての守らなければならない常識であり、正義なのである。そして、そのように思い込んでいるし、そう思い込むしかない、そうした世界を生きているのである。 |