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しかし、人間はこの新たな異質な世界のなかで、どうやって生きて行くのだろう。環境や条件が違っても、それとは無関係に人間が生きて行くためには、最低限必要なものを揃えなければならないのである。 衣食住が満たされなければならない。新たな環境とその条件の中で、無いものは探すか、作るか、あるいは替わりのものを見つけなければならないのである。 要するに、人間が生きて行く上で必要なものは、どの時代、どの地域でもいつも似たようなものであって、ただその表面上のカタチが多少異なってくるということである。 その目的や用途が同じであるにもかかわらず、その方法やカタチや仕方が違ってくる、ということなのである。異なる時代と異なる場所というのが、それが用立てすることの出来る材料や素材を制約するからである。制限し、条件付け、規制するからである。そしてその形式を方向づけているのである。これは必然であって、始めからそのようにしかならないように出来ているのである。 |
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