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2、閉じている。


こうしたことが、外の世界から閉ざされた、内閉的で孤独な自分の中の世界なのである。自分で自分が見えないのである。そしてそれに気づくということもなく、自分で自分を意識するということもなく、その必要もない世界なのである。

もちろん本人は、「自分を意識している」と思い込んである。しかしそれは、あくまでも主観に過ぎないのである。そうした思い込みには客観性がないのである。というのは、自分以外の外の世界との接触がないからである。自分というのを、自分の中で客観的に見る、ということができないのである。

自分を外から見るということが出来ないのである。自分の中に閉じてこもったままで、そこから出ることがないのである。そうやって、閉じた狭い行き場のない世界の中で、神と悪霊と天使が、入れ替わり立ち替わり、出たり入ったり、錯綜し重複し、どれがどれなのか区別のできない世界を作り出しているのである。


戻る。                    続く。

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