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とりとめのない、際限がなく、果てしのない妄想の世界をさ迷い続けているのである。出口がどこにもない。いつまでたっても、どこまで行っても、何一つ決して定まるということがない、そうした夢の中の世界を生きている。 閉じた、それだけで完結した夢の中の世界を、永遠にさ迷い続けているのである。そしてそれこそが、自分自身のありうべき本来の世界であると信じ続けているのである。 ただたんに気分や感情だけで、そうだというのではない。それもたしかにあるが、それをそのように思わせているのは、そうやって、生きて行く糧を得て行く以外にないという、そうしたシステムに根本的な原因があるのである。 そこに自分たちの感情や気質・気性の根源があるのである。そしてそこに、自分たちの習慣や常識、正義といったものが成り立っているのである。成り立ち得るのである。 |
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