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だれも知らないし、気づくこともない。何をやってもバレないし、知られることもない。それはここだけの、社会から隔離され断絶した異質な世界、非現実の世界なのである。なんらかの偶然のはずみで一瞬だけ開いてしまった別世界なのである。しかしそれは、夢か幻の世界に過ぎないのである。 自分たちが生きている現実の世界が預かり知らない、別世界での出来事であって、ほんの瞬きするくらいの一瞬の、束の間の幻の世界での出来事なのである。そんなことだれも知らないし、知りようがないし、知ることもできない、知る必要もない、そうした世界なのである。 もしかすると、それは、気づいてはならない世界なのかも知れない。つまり、得体の知れない「思い込み」だけが支配する、いわば、その場限りの思いつきと偶然、錯覚と気まぐれだけが支配する、夢か幻の世界なのである。 |
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