index< 日誌 < s設定 < 20-39 自己意識A |
要するに、外見だけ優れていればよく、中身がカラッポで何もない虚ろな世界なのである。むしろ、中身など無い方がよい、そうした世界なのである。そうならざるを得ず、それしかなく、そうして生きて行く以外にない、そうした世界なのである。 そうやって、世の中というのがスムーズに回っても行くし、前に進んでゆく、そうした世界なのである。そのようにしかなれず、またそうしてのみ、自分たちが自分たちのままでずっと居られる、そうした世界なのである。 言い換えれば、自分というのが変化しないし、変化してもならない、そうした世界なのである。変化の場面もキッカケも理由も失くしてしまった世界である。だからまた、自分で自分を意識することも、問いかけることも、反省したりすることも出来なくなっているのである。 そして、これがもっとも望まれる理想の世界であると思われているのである。そう思われているし、他の生き方というのが出来ないように出来ている、そうしたシステムなのである。自己意識が欠落しているというのは、このことなのである。 |
index< 日誌 < s設定 < 20-39 自己意識A