index< 日誌 < y肉体< 20-04「傾向4」p8-


8、主体。



そうしてのみ、自らを現実の世界のなかで表現し得たのである。生きて自分を継続して行くことができたのである。そしてまさにこうしたことが、人間にとっての存在の方向性なのであって、人間にとっての生存の可能性でもあり、現実だったのであり、人間自身が持っていた自律性や必然性だったのである。

すなわち、このような変化の方向をたどるしかなかった、ということであり、そしてまた、このような方向を目指してきたということである。また、そうするしかなく、それだけが現実世界に残されていた可能性だった、ということである。

言い換えると、これが現実なのであり、あらかじめ定められていた枠組みだったのであり、条件でもあり、前提だったのである。そしてこれが、人間を取り巻く現実の自然環境だったのであり、人間にとっての外的条件といったものなのである。しかしまた、人間にとっての主体的・内的条件としての文化の記憶といったものも考えなければならないのである。

戻る。                    履歴へ

index < 日誌 index< 日誌 < y肉体< 20-04「傾向4」p8-