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みんな誰もがそうなのだから、そうであるはずだし、そうでなければならない。そして、そう思い込むことが自分たちにとっての正義であると信じているのである。そしてこの「信じる」ということが、自分にとっての自意識になっているのである。存在理由であり、アイデンティティーとなっているのである。 しかしまた、注意しなければならないのは、この自意識には、自分と自分たちの間の区別が曖昧だということである。自分と他人との間の境界線が限りなく曖昧でぼんやりしていて、そしてこうした状態が自分の自意識となっているのである。それはむしろ自意識というよりも、「自分たち」という集団の共有意識や帰属意識に近いものなのである。 そうやって精神の世界が、たとえコピーされただけの「借り物」の世界だとしても、それが、受け入れることが出来るようになるのである。そして、これを自分の自意識であると勘違いしているのである。そう思えてくるし、そう思うことが許されるし、また、そう思い込むことしか出来ないようにしているのである。また、そう思わなければならないようにしているのである。 それは同時にまた、他のカタチでの自己認識を出来なくしているのである。そして、それが自分たちにとっての自意識と観念の世界を作り出しているのである。そしてこれが、自分自身の存在理由とアイデンティティーとなっているのである。 |
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