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1、人間像。



それは、このような社会で求められる人間のモデルについても、そのまま伺い知ることができる。自分で自分を生きて行こうとしないのである。それは卑しく無能なバカがすることだと思われている。他人にすがるか、他人を利用するか、騙(だま)して生きて行くのが最も賢く優れた、尊敬される生き方だと思われている。

ダマすのが良いことかどうかは別として、騙されるのが悪いのであって、そうしたマヌケでお人よしの世間知らずを忌み嫌い、そしてこれを厄介者、お荷物、落ちこぼれの人間として蔑すむのである。

また蔑むことによって自分の立場が優位になるし、有利にしようとするのである。オマエが下で、オレが上なのだという関係を作り出すのである。また、世の中というのが、そのようにしかならないように出来ていて、そしてそうした状態がもっとも良しとされる世界なのである。


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