index< 日誌 < s設定 < 20-41自己意識C 8、上下の関係。 |
弱い者を憐れみ、蔑むことによって、自分がこのような世界で、有利な多数派としての地位を確保しているのである。自分の立ち位置と居場所を認めてもらい、そして保証もしてもらえるのである。そうやって仲間としての「自分たち」というのが成り立っているのである。 つまり、底辺の人間ではないという意味でそうなのである。そうした多数派としての自分たちというのが、自分を底辺の者ではないとして、自分を底辺から逃れさせるとともに、底辺でない自分を作りだしているのである。 そして、それはまた同時に、「自分たち」ではない底辺の人間を作りだしているのである。だからまたそれは、このようなシステムの日常的で不可欠な、必須の、いわば生理作用なのである。 そして、このような常態化された差別というのが、このシステム源泉となっているのである。動力であり、原理であり、秩序であり、避けられない必然なのである。たとえ本人にそれが気づかないものだとしても、そうなのである。客観的に見て、そうでしかないものなのである。 |
index< 日誌 < s設定 < 20-41自己意識C 8、上下の関係。