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| しかしまた、上下の関係が無いというのは、上下の関係が無くてもやって行けるということである。そうした条件や土台といったものが、自分の中にあるということなのである。そしてまた同時に、このような上下の関係に拘束されていては、やって行けない、そうした環境の下で生きているということなのである。 現実がそれを求め、それを必要としてしている、そうした世界なのである。そしてまた、このような環境の条件といったものが、このような自律した主体を作り出しているのである。 これは、当事者が求める求めないといった問題ではなくて、それ以前の、そうした主体が成り立つための条件を言っているのであって、その当事者本人が生きている環境のことを言っているのである。そしてこの現実を生きる本人にして見れば、それを意識することなどなく、そうするしかないから、そうしているだけのことなのである。 |
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