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たとえば中世の、孤立した自給自足の村落共同体にあっては、人間関係というのが変わってはならないのである。そして閉じて孤立しているということが、すなわち、変化しないということ、変わってもならず、変わらずに同じままでいるということが、このような閉じた世界の存続の、絶対的な条件になっているのである。 そして、これが中世のシステムであり、これがもっと巨大な空間的・歴史的規模で展開されたのが、東アジア儒教世界なのである。このような世界にあっては人間関係といのが、ただたんに「上下の関係」だけなのである。 そしてこの場合のシステムとは、生存と存続のためのシステムであり、それがこの文明の生産の型式であり、そしてその上に信仰や政治体制、文化や、習慣や、マナー(作法)といった、人間関係が成り立っているのである。 |
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