index< 日誌 < s設定 < 20-42自己意識D、本人。


5、存在理由。


現実と、そこで生きる自分たちの日常といったものが常に変化する。それは非常に疲れることだし、休む間のないプレッシャーの連続であるような、そうした世界である。そしてまた、そのプレッシャーを自分たちが生きて行く糧としているような、そんな世界でもある。むしろ、それを生きがいにして、それを自分や自分たちの、存在理由としているような世界なのである。

絶え間のない変化とその連続が、自分たちの日常と化している、そうした世界である。存在の理由が、自分たちの血縁や地縁から離れていて、そしてそこから一歩離れたところから、自分を客観的に見ている。そうすることを余儀なくされている。そうせざるを得ず、そうするしかないように出来ている、そうした世界を生きているのである。

自分というのが常に現実と対峙していて、現実と一体化されるということがなく、現実に馴染めず、そうした違和感のなかで自分で自分を意識しているのである。自分というのが、常に変化と変異を余儀なくされる世界で、そしてこれを自分の存在理由としているような、そうしたタイプの人間なのである。それしか知らず、また、知りようもない、そうした世界を生きているのである。


戻る。                      続く。

index< 日誌 < s設定 < 20-42自己意識D、本人。