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8、信じるもの。


それに逆らうというのはこの社会全体を否定するのと同じであって、それはまた、このような世界にあっては、どうしても許されないことなのである。夢は、夢のままであり続けなければならず、目覚めることがあってはならないのである。

そして、このようにして世の中というのが成り立っているのである。夢とは、自分たちの主観であり、自分たちが信じるところの客観性であり、そしてこれが、自分たちにとっての現実を作り出しているのである。

そしてまた、これこそが自分たちの観念の世界が作り出した、自分たちが信じる現実なのである。そしてこれが、私たちが信じるところの「常識」なのである。私たちもまた、同じ世界の住人だったのである。


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