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外国と異なる日本という自分を自覚してしまうのである。自分自身のそうした立場というのを常に思い知らされ続けてきたのである。そしてそれは同時に自分自身の歴史そのものだったのである。 このような部外者、第三者的な立ち位置といったものが、外の世界というものを冷静かつ客観的に見ることを可能にしたのである。むしろ、そうせざるを得なかったし、それしか出来なかったのである。 外の世界というのを、直接の当事者としてではなく、客観的な第三者として冷静にながめることができたのである。自分に出来ることと言えば、それしかなかったのである。そしてそれこそが、世界秩序の中での自分の「立ち位置」だったのである。自己の存在理由であり得たのである。そうすることだけが、自分が世界の中の一員であり得たのである。 ユーラシア大陸の中にではなく、その外の島国という、大陸から見るとヨソ者、部外者、外の人に過ぎなかったのである。そしてまた、そうしたことが外の世界に対しても、そして自分自身に対しても、深く考えるキッカケと原因を与え続けてきたのである。大陸とは違う自分というのを、いやが上にも意識させられたのである。そして、それしか無かったのである。 |
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